こんばんは、ミセスゴーヤです。

昨日のブログに引き続き、本日も映画の感想文を書かせていただきたいと思います。

数日前に観た「蛇にピアス」がなかなかのダークな作品で、
翌日目覚めてもモヤモヤとしていたので、
コメディのカテゴリにあった「キツツキと雨」を観ました。

始めにお断りしておきたいのですが、
私は役所広司さんの大ファンです。

役所さんフィルターを通しての感想になります。よろしくお願い致します。



キツツキと雨

この映画は、カテゴリに分類するとしたらヒューマンドラマかなと思っていました。
ところがU-NEXTではコメディ。
元々観たいと思っていた作品でしたが、余計に気になり観賞することにしました。

この物語は、役所広司さん扮するきこりの岸さんが暮らす村に、
ゾンビ映画の撮影隊がやってきます。
その映画の監督を演じているのが小栗旬さんです。

普段はイケメン役者の小栗旬さんが、気弱な男性を演じているのですが、
お芝居の力により、本当にイケメンオーラを消し去っているのが驚きでした。

一方の役所さん演じる岸さんは、
職人気質で映画業界になどちっとも興味がない男性なのですが、
素直で心優しい性格のため、
知らない世界を大きな心で受け入れてくれます。
なんだなんだと思いながらも協力してしまう姿が、本当に素敵。

奥さんが亡くなってから、どう接してよいかわからない息子との関係と
小栗旬さん演じる幸一くんを重ね合わせるような描写も多く、
どこがコメディと思うハートフルな作品でした。

もちろんコメディ要素も含まれていました。
若くして監督になった幸一ですが、そんな事情を知る由もない
岸さんが、助監督ばかり奔走しているのを見て、
「お前(幸一)ももっと動けよ」と怒る場面など、
大爆笑という感じではありませんが、
役所さんの天然な受け答えにクスッとなりました。

この岸さんの息子役に高良健吾さんが出演されています。
「蛇にピアス」では、人懐っこい純粋さを持ち合わせながら
自らの感情をコントロールできずに殺人を犯し、自らも殺されてしまうという
闇を感じさせる役どころを演じていた高良さんでしたが、
この作品では、将来に悩むごく一般的な若者をサラリと演じていて、
そのギャップに演技力を感じました。

小栗旬さんも、自信のイケメンオーラを消し去って、
岸さんの純粋さと包容力に救われる若者を演じきっていました。

物語自体に大きな抑揚もどんでん返しもありませんが、
心と心が通い合うと起きる変化が、
映画の撮影というフィルターを通して上手に描かれていたと
思います。

少し寂しい、だけど自分は全く孤独なんかではないんだと
登場人物達が実感していく様子に、とても癒される映画でした。

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